浮世絵絵師・歌川広重が幕末の安政3(1856)年から同5(1858)年にかけて制作し大人気となった名作の浮世絵連作。当時の版元・魚屋栄吉が発行した全119枚の版画をもとに、春の部の42点を越前和紙奉書中版に忠実に複製したものです。 　その時代の江戸の風景を俯瞰、鳥瞰などを駆使し、近景・遠景をダイナミックに切り取った見事な表現で、現代にも大きな魅力を伝えてくれており、そのままの芸術性を越前和紙に刷り込んで手軽にお届けできるよう工夫しました。必ずや実物感を十分に味わっていただけるものと存じております。 　 　この作品は西洋の芸術家に多大な影響を与え、亀戸梅屋敷(30)、大はしあたけの夕立(53)の作品を画力向上のために模写しており、アムステルダムのゴッホ美術館でそれらを私は20年前に鑑賞いたしました。 【内容】春の部 1.日本橋雪晴 2.霞がせき 3.山下町日比谷外さくら田　4.永代橋佃しさま　5.両ごく回向院元柳　6.馬喰町初音の馬場　7.大てんま町木綿店　8.する賀てふ　9.筋違内八ツ小路　10.神田明神曙之景　11.上野清水堂不忍池　12.上野山志た　13.下谷廣小路　14.日暮里寺院の林泉　15.日暮里諏訪の台　16.千駄木団子坂花屋敷　　17.飛鳥山北の眺望　18.王子稲荷之社　19.王子音無川堰　20.川口のわたし善光寺　21.芝愛宕山　22.廣尾ふる川　23.目黒千代が池　24.目黒新富士　25.目黒元富士　26.八景坂鎧掛松　27.蒲田の梅園　28.品川御殿やま　29.砂むら元八まん　30.亀戸梅屋敷　31.吾襦袢の森　連理の梓　32.柳しま　33.四つ木通用水引ふね　34.真乳山山谷堀夜景　35.隅田川水神の森真埼　36.真埼邊より水神の森内川関屋の里を見る図　37.墨田河橋場渡かわら寵　38.廓中東雲　39.吾妻橋金龍山遠望　40.せき口上水端はせを庵椿やま　41.市ヶ谷八幡　42.玉川堤の花 各画寸：長辺約27㌢×短辺約17.3㌢(本紙のみ。額装はなし) ※1枚あたり600円(税込) ※単品・少品の受け付けはいたしません。 ※夏の部、秋の部、冬の部も別途ご案内しております。よりしくご覧いただきますようお願いいたします。